「いいマウスで外出先でも快適に作業したい」。そんな思いはあるけど、いいマウスはサイズが大きくって、正直持ち運びにはやや苦労することがある。
そんな時に発売されたのがロジクールのMobi Foldで、これは折りたたみ式のマウスなんだ。折りたたみマウスは持ち運びの時はコンパクトになって、使う時は開くだけですぐに使い始めることができるのが特徴。
ただ、他社製の折りたたみマウスはレビューを調べるとふだん使いで実用的な感じが全然しなかったんだ。だから「Mobi Foldはどうなんだろう」と思い実際に購入して使ってみたからレビューしていく。
"おーくまん"です。「忖度なし」で、ガジェットレビューをしています。
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【結論】持ち運びのしやすさは最高。だけどそれだけ。

結論から言うと、持ち運びのしやすさという意味では抜群に評価は高い。
持ち運ぶときは山折りにキレイに半分に折りたたんで、

日常ではぜったいにしないであろう、シャツの胸ポケットにMobi Foldをしまうなんていうことができるんだ。
つまりそれだけコンパクトということで、ガジェットポーチに入れてももちろんかさばることはない。

重さはたったの79.9gだから重さもまったく感じることがないんだ。
それ以外は機能のよせ集め感がある
こんな感じで携帯性に特化しすぎた結果、マウスの実際の使い勝手という視点で見ると、僕は「悪くはないけどふつう」という感想になってしまった。
もちろんこの筐体に静音クリックとか驚異的な充電の速さ、Logi Options+ とかを組み込んだのはすごいと思うけど、これまでずっとロジクールのマウスを使ってきた僕にとっては機能のよせ集めのように感じてしまうんだ。
Mobi Fold のスペック

「よせ集め感」はスペック表にすると顕著で、同価格帯のMX Anywhere 3Sと比較してみる。
| Mobi Fold | MX Anywhere 3S | |
| 価格 | 14,850円 | 15,950円 |
| サイズ | 33 x 57 x 122mm 折りたたみ(21 x 57 x 66mm) | 100.5 x 65 x 34.4mm |
| 重さ | 79g | 99g |
| ボタン数 | 4 | 6 |
| DPI | 400~4000DPI | 200~8000DPI |
| スクロール | アダプティブタッチスクロール | MagSpeedスクロールホイール |
| 水平スクロール | なし | あり |
| 接続方法 | Bluetooth/ Logi Bolt | Bluetooth/ Logi Bolt |
| 接続台数 | 3台 | 3台 |
| 充電 | 1分間で22時間使用可能 | 1分間で3時間使用可能 |
| Logi Options+ | 対応 | 対応 |
表を見た感想はどの人も「ほぼ同じじゃん」となると思う。1分充電で22時間使えるという、明らかにMobi Foldが勝っているところがあるけど、これも「持ち運び」に特化した延長線なんだ。
Mobi Foldの外観

気を取り直して、外観をチェックしていく。
Mobi Foldは開いた状態だと縦に細長い形で、中央の線がたくさんあるところを境に折り曲げることができる。

Mobi Foldのボタンは合計4つ。左右のクリックボタンはすぐに分かると思うけど、残り2つのボタンは中央のアダプティブタッチスクロール部分に集約されているという、知らないと分からない仕様になっている。
アダプティブタッチスクロール部分にあるボタンは、デフォルトでは外側は「進む」、内側は「戻る」が割り当てられている。設定はLogi Options+で変更可能。

底面を見てみると、マウスのセンサーと接続先の切り替えボタン、あとはバッテリーの収納スペースがある。
接続先の切り替えボタンは「Easy-Switch」に対応している。合計3台までペアリングできるから、仕事用PCとプライベートPCをボタン1つで行き来するような使い方が可能。

そして、折りたたんでみるとこんな感じになる。正直見た目はちょっとかわいいと思う。
下部に見える充電端子はUSB-Cで、これにケーブルを挿すとたった1分の充電で22時間使用可能になるというから驚き。

さらに驚きなのは、やはりその厚さで折りたたみ時はなんと22mmしかない。コンパクトさではロジクールの他のマウスの追随を許さないんだ。
マウスの開閉で電源ON/OFF

Mobi Foldは携帯性に特化していて、その配慮は使いはじめと使い終わりにも表れている。
それは、マウスの開閉で電源のON/OFFが自動で行われることなんだ。しかも起動時の接続は超早い。
誤操作を防ぐ機能も

そのほかにも細かな気遣いがあって、マウスを持ちあげるとマウスは反応しないようになっているんだ。
クリックボタンはもちろん、カーソルが動くことはないから、マウスを折りたたむときに意図しないマウス操作が行われない。
Logi Options+ で細かな設定が可能

約1万5千円もして対応していなかったらショックは大きいけど、一応Logi Options+にも対応しているから一安心。カーソルの速度やアダプティブタッチスクロール部分のボタンの機能を、自分好みで設定できるから少しは使い勝手が増しそう。
Actions Ringは割り当てづらい
ボタンの機能を好きに割り当てられるとはいっても、そのボタンはたった2つしかないんだ。ぜひとも、Actions Ringを割り当てたいところだけど、割り当てづらいというのが正直なところ。
というのも、2つのうち1つをActions Ringに割り当てると「進む」「戻る」のどちらかの機能を削らないといけない。ポケモンの技を覚えるときと同じような感覚で歯がゆい。
「ボタンを押してる間にクリックするとActions Ringを表示」みたいな柔軟な設定ができるとよかった。
やっぱり持ちにくい感は否めない

そんなMobi Foldは折りたためることが最大のメリットでもあるんだけど、それが最大のデメリットでもある。やっぱり持ち心地はあまり良くないんだ。
僕はこれまでMX Master 4という、そこそこ大きなマウスをずっと使ってきたから、Mobi Foldをギュッと握るように持つとどうしても窮屈に感じてしまう。
これは慣れるしかない
とはいえ人間の身体はいいもので、一日中ずっと使っているとなんだかんだで慣れることはできた。
初めて外出先に持っていく前に、自宅で少しは肩慣らしをしておくのがおすすめ。
タッチ式のスクロールは何とも言い難い

Mobi Foldは少しでもコンパクトなサイズに収めるためにスクロールは物理ホイールではなくって、アダプティブタッチスクロールを搭載しているんだ。これは中央のボタン部分を指でなぞるようにすることでスクロールができるというもの。
そしてこれが何とも言い難い。決して悪くはないんだけど、若干反応が遅い気がするんだ。
ただこれは僕がずっとMX Master 4 とかの高性能マウスを使ってきた弊害であるだけのような気もする。だから、この点に妥協できない人は注意が必要。
中央のボタンは静音対応ではない

Mobi Foldは静音クリックに対応していて、外出先でも集中を維持できることを公式は謳っているんだ。
ただ、なぜか中央の進むボタンと戻るボタンは静音に対応していない。公式の理屈だと「けっきょく集中切れるじゃん」という気持ちになってしまう。
どうせなら進むボタンと戻るボタンも静音に対応していてほしかった。
【まとめ】携帯性ははまっちゃいい。だけどそれ以外はふつう

「Mobi Foldは機能のよせ集め感がある」と言いつつも、"折りたたみ式のコンパクトなマウス"という視点で見るとなんだかんだで優秀ではあるんだ。
ただ勘違いしないでほしいのは、「折りたたみ式のコンパクトなマウスとしては優秀」という条件付きであること。ふつうに外出先で使うにはやや使いにくい感があるんだ。
それでいて価格は定価14,850円と高め。Mobi Foldは外出時の持ち出しやすさは素直に称賛できるけど、逆を言うとそれ以外はふつうという感じだから、おすすめできる人は少ない。
おすすめな人
・少しでもコンパクトなマウスを持ち歩きたい人
おすすめしない人
・折りたたみマウスの持ち心地に疑問を感じる人
・MX Master 4などの高性能マウスを普段つかっている人
・性能に対して価格が高いと思う人
MX Anywhere3Sの方が幸せになれそう
そんなこんなで、僕は持ち運びやすさと性能を両立させるならMX Anywhere3Sの方がいいと思うんだ。定価は少しだけMX Anywhere3Sが高くてコンパクトさには劣るけど、使いやすさはぜったいにこっちの方がいい。
だからこれからコンパクトで使いやすいマウスを買うのなら、僕はMX Anywhere3Sをおすすめする。